鈴木雄介ブログ
2011年7月4日
生物学
個体発生と系統発生の重なりは、前が後を省くか調べて起こる。このくりこみは一個体が祖先のたどってきた系譜をよりすばやく再学習するのでも分る。絶えた系統は既に個体として保存されていないので、くりこみの複合な生態ほど過去にたどった祖先の姿は、より多岐にわたる場とそこでの詳しい変化を経由してきたといえる。
先祖返りとは生態の防御反応とたとえ得る。
我々は人類の中でも同じ反応がくりかえし起こるのを見る。ある族の型はまちがいなく祖先の姿をまず経由してからのみ示され、余りとびこえてしまいはしない。人類が道徳の系譜を人間類型のたくみと捉えたのは誠に理に叶っている。悪が自滅の原理なればこそ、よりよき
族
(
うから
)
しか子孫を生きて残すことはないのだろう。
族が排他さを示すとき、族の完成は特定の類型をより堅固に保つに違いない。
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