2006年12月1日

徳性

人類が種内でしか働き得ない事を想えば、文明は適応行動の共同体的集合に他ならない。彼らの哲学は彼らにとっての哲学。特にその言語概念に依存する限りにおいて。それなら建設は集合に対する導きの是非議論。哲学とは啓蒙。また実際に哲学は道徳を表象するものであり、遥か古人が考えた如く智恵を庸する作為ではない。
 以上を信じない者は科学分野を研究する方がいい。哲学は彼らの処仕方を批判する徳性の発露にあって、西洋字源の如く智恵を要覧させるに足る営為でない。よって哲学を習うのは体系的ではあり得ない。彼らが自らにとっての善悪是非を考え続ける為にのみその定義はある。