鈴木雄介ブログ
2023年7月7日
別格の偏愛を帯びたお世辞
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あなたはこの上なく美しい。 さもあなた以外の人にはどんな価値もない様に。 (しかし、そのあなたの隠す無類のうぬぼれには、 僕しか至上の哀れみという又とない価値を感じないだろう)
真か偽か
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嘘は罪深い 事実それは誰もを陥れる罠で あなたの心すら誰もに見通せなくする 罪深い嘘ゆえあなたが破滅したとして 僕には責任がとれない もしそれがあなた自身にとっても 真か偽かわからないとしても 嘘の中に隠された真実にすら気づかず 拒否し続けた求愛にもっと期待する女心の果て あなた...
吐息
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本当のことを言えば あなたがいない時 自分の心を占めているのは 殆どあなたのことだけだ 止まってしまった時計のよう あなたの存在は僕の心配事のすべてを占め 全人生を停止させている 命の時がどれほど我らをさいなんでも あなたの言葉の中にあった温度と湿りけは 囁かれた真実の愛の合間の...
星の計画
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こんな狭い星にうまれおちたことは まるで奇跡みたいだった 実際あなたのいなかったとき この星は余りに広すぎ どこまでいってもどんな物体もないので 遂には何のゲームか分からない あなたがこの世にいるというだけで 自分には或る目的がうまれる それはあなたの存在すべてが 自分にとって世...
2023年7月6日
道連れ
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僕はあなたと旅に出るつもりだった。 もしどこにも辿り着かなくとも、 もしその道が地獄へ続いていても、 どこへ繋がるかもわからない道は、 けれど、あなたといれば安心の筈だった。 出発日、あなたはいなかった。 別の人と旅に出たらしい。 そしてそれは実際に地獄へ行く便で、 僕はなにもし...
2023年7月4日
野原の精
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あなたのいない世界は まるで雪のふっていない野原の様だ それは本来の姿だが 同時に何かが足りない 雪化粧をまちのぞむ冬の寒い日 カーテンを開けた時の驚きは あなたが世界に誕生した瞬間から始まり 消えてしまうその日まで続いている しかし あなたは自分の意味に気づかず 雪の妖精の様そ...
2023年6月30日
王立戦
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このあらゆる絶望で埋まった世界にて 僕にはどんな逃げ場も用意されず 無限のいくさを宿命づけられている 悪人どもがあらゆる害意をもち 自分を傷つけ遊ぼうと近寄ってくる 悪人どもの目的は私利だけで 下劣極まるその根性は悪徳でみちている 愚か者しかいない為に 仲間の一人もみつからず 特...
自称インテリ東京人の読み物
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おじさんとおばねーちゃんが隣り合わせ読んでるムーと京極夏彦
世界の意味
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もし君の命に中身がなく きみの経験したすべては虚無で ひたすら過ぎていく寒天の川のよう 美しくはあれど実感のないたばだったら 僕の心だけはそこに 杭 ( くい ) をさした 狩人 ( かりうど ) で きみが 大人 ( おとな ) になってしまったがゆえに もはやとり返せない過去...
2023年6月29日
刻印
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自分の存在は無意味で あなたの存在以外に意義がないとして この宇宙のどこかしこにも あとかたもなく 遂には消え失せてしまう都市の一部に 輝く夜景の一部になって あなたは昼も夜もうつろだ もしあなたが万物の根源なら その体はなべての始まりに属し 遂には自分を飲み込み 語りえないほど...
2023年6月27日
姦淫と純潔
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姦淫、すなわち不道徳な性行為を好む者を、ともがらとするな。その迷惑は当人のみならず、周りにも及ぶ。 たとえ世間がどれほど自堕落でも、自分ひとり必ずや純潔を保て。 純潔とは、道徳にかなわぬ性行為を決しておこなわず、婚前、婚外交渉(結婚前あるいは、結婚相手以外との性行為)をしない...
最後の聖戦
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何をしても全方位が悪意の存在で埋められ 天敵に囲まれ少しも息がつけない だがいつかこの天敵どもをみな亡ぼし 我らの時代がくることを信じて戦い抜く ろくでもない存在は勧善懲悪で消え失せ 少しずつ本来の国が築かれた果てには 天敵であった悪魔どもの全滅の印として わが名誉の殿堂が築かれ...
2023年6月24日
偶像契約
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あなたの美しさが永遠であるために 消えない魔法をかける 悪魔はあなたを愛していると嘘をつき 不安な心を引っ捕らえ やがて何もなかったかの様に 灰に変えてしまう 死という忍び寄る救いは すでに女でなくなった屍を襲い ろくでもない下人のあいだで 闇の宴を催す 吐き気がするほど醜い姿の...
語らい合い
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私は天涯孤独であり もはや失われゆくなべてのもののの一部として 心すらもむなしく雲散霧消していく あたかも自分という存在には何の寄る辺もなく もともと理由もなかったかの様に だがあなたの声だけは 耳元で囁いている 優しい潮騒の音がひとけのない浜辺で 月だけが穏やかに照らすなか静か...
家庭内犯罪とその報い
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親が子になす家庭内犯罪は、子の記憶に刻まれ、遅れて親へ復讐がくる。 一つは子の不孝によって。 一つは子の非行によって。 賢明な子は親の家庭内犯罪へ、道徳的に復讐する。 さも鳶が鷹を産んだかの様に、子の栄達が親との落差を憐れませる様に。
学び
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愚かな人は学ぶこと少なく、まだ学ばねばならぬ事があってもう十分学んだという。 賢い人は学ぶこと多く、もう学ばねばならぬ事がなくてなお時が足りぬという。 さも小さな升はすぐ満ち溢れ、大きな樽は水をたゆたえなお満ち足りぬ様に。
恋する人
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恋に値しない人はつまらぬ結果をもたらす。 蜜の枯れた花につどう蜂は無駄足を踏む。 性の悪い女は幸せを避ける。 常に暗がりにいた生き物は光を避けて生きる。 悪いもの同士は引き合い、より悪くなっていく。 さも頼まれもしないのに淀む天気の様に。 不貞な女は報いを受ける。 歪んだ真珠が、...
貞節
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もし僕が八つ裂きにされれば あなたの貞節が返ってくるなら その方が楽だ もしあの下男の血が どれほど卑しかろうと どれほど薄汚かろうと その様な血を宿したあなたの生涯を 僕は殆ど毒蛾の様に感じ 今ではあなたの愛らしさが 一瞬で闇に堕ちた暗転後の引きつり笑いに思える 自称京都のどい...
地獄の戦い
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淫欲による害他行動しか目的のない極悪若害と、 卑しい守銭奴以外何物でもない悪徳老人に囲まれ、 最悪の同世代の外道自慢をほめちぎる馬鹿な国で、 最早なんの希望も持てないが自分だけは正気を保つ。 恰もそれだけが神の心の印であるかの様に。 地獄の底で目を開き、 ヒトと称する悪魔達の群れ...
2023年6月23日
女のさが
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性悪女は醜い行いをする 善女は尊い行いをする 不貞な女は迷惑を返り見ず 貞節な女は家内を安らかにする
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