徳川慶喜は性悪の天皇一味を天子かのよう扱った。結果、最悪僭主ムツヒトを生み出し、復活した悪魔が国内外で大量虐殺を犯してしまった。
慶喜は通例英明な君主だと考えられているが、それは彼が欧米という野蛮な海賊団と、
幼帝と濡れ衣を着せてくる更に野蛮な西軍テロリストに挟まれ、祖国救済のため最善の判断を迫られた結果、徹底抗戦でなく禅譲で解決したからだが、それでも、彼の判断は誤っていた。
為すべきだったのは敵の絶滅だ。
偽天子にすぎない世襲の不徳な天皇一味を殲滅し、西軍も木っ端微塵にし、欧米も何とか善戦のうえ戦略的に退治できていれば、彼にそこまでの軍事的天才は無かったのだろうが、今の様な仕儀に立ち入ることは決してなかった。
西軍残党の岸信千代や皇室の無法行為との悲惨な戦いが続く現状は、さも幕末の西日本から現れた悪魔連中を完全に滅ぼしきれなかった必然の因果だ。
しかも民間人の徳川家に、もう特別な政治力は期待できない。もし彼らが何かをできるとしても水戸学に囚われ、あるいは親族間の血統上の縁故や恩義の念から逆に保守主義の別名にすぎない尊王派に陥るだろう。
慶喜の恭順による幼いムツヒトの擁護も、人種差別の邪教神道を復活させてしまい、結果とみれば祭政一致を強烈に推進する失策になってしまった。
だが今からでも遅くはない。敵はまだ目前にいる。重要なのは悪徳の持ち主達をゼロ耐性で殲滅していく覚悟だ。勇者の特性をもった者は西日本や欧米が完全滅亡するまで戦い抜く必要がある。そこに戯けた明治美化論者や神道原理主義者ら、或いは欧米中心主義者や白人至上主義者らが、もはや一切の抵抗力を失うまで世界史の中で正義が実現される日はこない。
私の死後もこの戦いは間違いなく続くだろう。自分の生前に全てが完結するほど生易しい戦いではないからだ。勇者の系譜を継ぐ者がこの使命を遂げた時、世界史には世界平和が訪れる。