2020年6月26日

世界の断片

十分に昔。
そこに落としたんだ、
橙色、
つぐみの羽ばたき。
間違いなく君は自由。
すぐはじまる、
だから僕は足を踏む。
一切いらないよ。
だってそれは既に消えてしまった。
次に会う時、
君はもう言葉の隙間。
どうしようもない宇宙、
そして逆さにした時空。
機敏なコウトウ。
抱き合わせの傘。
最初にえがかれた手。
ガードレールの白についた細かい粉。
実は、
大体はずれていた。
そうして君は悟る。
だってこいつらごみより酷い。
実際死んだ方がいいのだ。
君は一体こいつらとなにが違う?
消えていい。
消えるべきだろう。
早々に。
じゃあ、
そのままで。
停止した運河、
だが、
君は一切を預けていた。
つくりすぎたケーキ。