N国党首がいっていたよう、ある種の馬鹿ほどすぐ子供を産む、つまり性欲に抑制がきかないというのは経験的にも統計的にも事実と思われる(確かに日本単位でも、平均学力の低い九州・沖縄の方が、高い北東北・北陸より出生率がずっと高い。但し大阪のよう平均学力も低いし出生率も低い例外もある)。ただそれを民族虐殺で解決しようという発想の方に政治的不正がある。
人口爆発への対処は、都市墓場説のよう過剰人口を出生率の極低い都会(性売買罪や顕示消費等の競争率、その他都市問題で生殖環境が一般に悪いからだろう)に出して口減らしする比較的穏健な方法と、戦争投入の過激な方法がある。
幕末に九州・山口で国内外への侵略戦争による暴走が起きた原因の一つは、この過剰人口への対処があったと思われる。しかしそれは理性的に行われるのではなく、本家を継げず、死んでも特に困らない様な末子らが、無意識に高リスク行動をとって、なるだけ早死したがる傾向から来ていると思われる。そしてこの西南地方人の侵略的集団自殺行為が、偶然、徳川慶喜の天皇への禅譲で成就した様な形になったので、今日でも九州・山口地方の人々は、少なくとも幕末明治期の内外侵略戦争を美事かの如く合理化している。だがこの考え方は単に集団自殺の自己正当化なばかりか戦争や虐殺の容認にすぎない。
戦後の日韓は、人口爆発を戦争以外の仕方で自己解決した雛形といってもよく、その方法は主に、日本の場合は大都市部(東京圏、京阪神、名古屋等)への自発的人口集中による出生率の低下、韓国の場合は高学歴化による出生率の低下である。つまり戦争や虐殺以外でも口減らしはできるのだ。