世の中のことは結果になった時点では既に手遅れだ。一体、真贋を見分けたければ普段の行いのみを絶対値とみるがいい。或る人が壮大な夢を語っていてもそれはほぼ100%実現しない。未来は誰にも完全に予想できない。逆に、普段の行いが偽善とはいいがたいだけ尊く立派な人、日々の成果が着実な者が途中で挫折したり、堕落する場面の方が希である。
我々は或る人の信用度を厳正にみる時、他人の意見を無視しなければならない。また直感を信じるなら後知恵バイアスに注意しなければならない。寧ろ我々自身を大いに欺くのは、過去の結果という偽りや偶然の多い事実だったり、一般常識という習俗の与える妄想の方である。