鈴木雄介ブログ
2018年5月1日
鳥の歌声
僕は長い間努力し死ぬ気で勉学し
深い夜に死んだ様に眠っていた
そして朝が来た
微かに聞こえる潮騒の音を背景に
幾多の鳥達が美しい声で鳴いている
さもこの春の夜明けを祝うかのよう
僕は絶望の国に生まれ苦しんだ
卑しい国民に囲まれ苦痛で
なんとか啓蒙し続けても無意味だった
一体なぜ鳥達は斯くも美しく鳴いたか
宇宙全体が相変わらず続くさなか
僕は小さな星に取り残されていた
迫ってくる死の前で暖かな春になり
やがて次の季節へ移ろいゆく中で
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