鈴木雄介ブログ
2014年12月7日
市までの車道
僕らは幻想の中に生きて死ぬ
さも万物は当たり前
まるで宇宙全体が仕組まれた機械
市までの車道に引かれた白線
僕らは夢中に生きて死ぬ
さも全員が特攻隊
市までの車道は光で満たされ
大空から原因の説明がある
死ぬ瞬間まで導かれた宿命として
日立の海上を走る車が見た鴎
僕らは生まれて間もなくシャボン玉に融け
さも予定された瞬間に水色の海は語る
潮騒の香りは町中を満たし
市までの車道を光の列が走っていく
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