鈴木雄介ブログ
2011年12月27日
ウィトゲンシュタイン命題の批判
語りえない事へは沈黙しなければならない、というウィトゲンシュタインの命題は自己言及的。それ自身が語っている事が語りえないこと、つまり形而上学界あるいは象徴界か唯の幻惑での命題か論理式の種別なので。この語りえない事を語るという形式、二重否定の肯定が禅または和辻的な空の論理とはいえる。いわば語りえない事こそ沈黙であり、沈黙しか語りえない事はない。他の全ては、現実つまり物事であれ象徴すなわち言葉であれ、語れるのだろう。形式的には無や偽さえ。
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