鈴木雄介ブログ
2010年7月23日
夜の淵
広い海の底で君は夜の淵を見る
多分多くの平仮名はそこで
企み通りの世迷言を語りつつ
許されない自由の中でみたび
抗えない自分の面影を翔ける他
なにもおこさない
不躾に来た社交場なんか呼んでないし
唯退屈な他どこへも燦々と降り注ぐ
大気に紛れたいつかの
ゆるやかなゆるやかな空模様が
真っ青になったランプの炎と
燃やし尽くす時間ごとつきせぬ
昼間の陽はそろそろとひっきりなしに
つま先でつまづく夜の底で待つのかさえも
ただよどみなくここは
光りにゆらいだ様つきせぬ侭
たべられてしまったので更には
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