2010年4月3日

論理学

普き説得力と論理の証明法は同じ物ではないが間違われがち。説得力は心理さも伴い、決して不動な方法論でない。よって論理の証明法は説得力の部分集め。
 論理のよさはおもに証明法の完き備りへ着く。故論理は幾つもの経路をもつ方が巧み。
→:ならばと←→:さかさとは対:ツイ。ゆえ片方は他方をうなずく。
→→←←→:ならばはさかさをつ。
同様に、
⇒→←|⇔:すなわちはもしおなじならをうつ。
∧∀→←∨∃:かつすべてはまたはとあるをうつ。
∥¬→←→∀:どちらかでないはならばすべてをうつ。
¬¬→←⇒∃:うらはすなわちとあるをうつ。
∀←→→←|∃:すべてさかさはもしとあるをうつ。
∧∧→←∨∨:みなははともにをうつ。
みなは造り数理記号にまとめれば
是対逆⇒背:ゼ;そむく
即対若同⇒楽;ガク;たのしむ
且全対又或⇒侭:ジン;まま
他非対是全⇒悉:シツ;ことごとく、どれも
裏対即或⇒只:シ;ただ
全逆対若或⇒仮:カ;かりに
皆対共⇒単:タン;ひとえ
かつ
背→←楽⇒侭→←悉⇒只→←仮⇒単
の弁証法がなりたつ。一般にこの経過は
背きは楽しみを対つ…ままに
侭は悉くを対つ…ただ
只は仮にを対つ…ひとえに
すなわち
ままにただひとえに⇔現象学の基本定理:あることなし
を導く。
禅語を引けば、これはいわゆる空:クウと同じ論理運動。どの論理運動も空に帰る、という空理の論理学原則が見つかる。
 どの写像も現実界の映し込みたる論理による一公理系にすぎないので、あることなしは論理学にとって最も基本となる定理なのが明らか。これらの最短順列のみならず、殆どの論理規則の分岐はこの空の源をとりあえず経由する。証明法も同じ。これらの論理分岐は各数理へ用いられう。