鈴木雄介ブログ
2010年2月6日
大河
隙間なくぎちぎちに詰まった道路
意図もなく量産されていく高層ビル
少しでもゆとりがあれば潰してしまう
桜の木を切り倒し拡幅されていく計画
大昔
ここはただの海の底だった
いつのまにか現れて
種をまいたらふえてしまった人の巣だ
話もできないくらい
息詰まる速さで動き続ける電車のダイヤ
少しでも乗り遅れたら
落ちこぼれになって真っ逆さまに転落する
そのはずが
僕の目には違った
この世には変わらない大河があって
すべてをやはり海へと流し続けていた
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示