鈴木雄介ブログ
2009年12月21日
ザラメ
おそらに生えた入道雲みたいな
わたあめのケーキをきみにあげよう
すでに通りすぎてきたほとんどの
いまはまるで
ちょっとの間のザラメの煮立ちでした
夜おそくに吠える
わずかな遠吠えのあかしは
それが古代においてきた
野生の習性だったので
すべてが消え去るまでは
こうして霞でも食べておく方が
ずっとスマートなのだ
広がりつづける宇宙のどこかで
やはりおなじ仕事をしている
仙人級のまれびとをきみは
わたあめ製造機のとなりに見る
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