量子力学は化学法則に関する探求の一縷であると知らねばならない。
確率を導入すれば我々としては対象を予測することはできても決定はできない訳だ。我々は化学作用を学べても化学物質の本質については殆ど知れないということ。なぜなら確率的にしかそれらの確定性が現れないのだから。どうして素粒子として我々が知覚しうる密度の物質に我々自身が本質を与えうるだろう。多世界解釈の議論。化学は量子力学に従う限りは作用学であり物質学ではない。我々が化学記号として知っている原子性質ですら、作用の問題であって物質自体の問題ではないと言われる必要がある。
そして少なくとも我々が現代の設備水準で研究を進めるべきは主として量子力学の範囲にあるので、解釈はどうあれ様々な数学技法を駆使してもより精密な微視認識を与える様に務めねばならない。