2007年10月12日

人類性別論

卵子間生殖可能性を考慮すれば、将来に渡る男性の地位如何との議論あり。2007年10月12日(金)、朝日新聞33面に関連記事あり。
 本能は進化系億万年の蓄積であり即日に変わるまい。従って異性間が現行人類における生殖関係の基本になるのは疑いない。がその類型において上記のような特殊な場合が部分的に認可されても不思議ではない。
 生存的多様性が生態系の目的ならば、やはり同性愛者にも相対変異として一定の地位は考慮されるだろう。従って特殊な例外を除いて女性限定社会というものは到来し得なく、飽く迄も男女間均衡の形態を様々に試作する経過があるのみ。
 性別は進化の方便である。それが単に有性生物の競争原理を遺伝的散種のゆりかごへ導いただけでなく、人間において更にその細分化のため情緒という性質の養生に役立てられたのも疑えない。性差は情緒を羽含む社会的性格づけであり、それが好みや制度的抑圧を通じて生殖可能性の微分に役立ったのは自然である。
 もし人類以降の生命体を考察に入れても、我々の実現して来た性別や性差の特徴は止揚されて活かされるだろう。