2007年6月20日

黙想

黙想してみた
何でだろう
欲深さを消していけば必ず
光が射す
お庭に移ろう一輪の月見草
波打ち際をさすらう花火みたいに
しなびた趣き方をしてる
エアコンの室外機しかわずかに音はない
しんとした夜半過ぎの
蒸し暑い初夏の間隔
お坊さんがするするとやって来ると
座布団にすわってお経を読みはじめる
とてもわくわくする感覚
この瞬間に何かしら美しい法典が語られるのか
線香のかおり
それは場を変える
おまじないのために
うす煙りが辺りを包み
座禅を組んだ人々は目を瞑る
仄かに揺れた
魔法の様な
立法の前列
それすら流れの中へ