鈴木雄介ブログ
2007年2月4日
自伝
私のそれは「人類の」孤独だった。人間の、ではない。私が見据えていたのは理由なさだ。知能は自由意志と我々が名づける不断の細胞分裂の為にのみ在る。とすれば、私の定義は現象なのである。現象の存在論的理由はない。強いて言えば知能による把握、あるいは整理である。とすれば、私は諸現象の頂点に尚、神格として君臨しながら、己の為には如何なる同格をも作り出せない定めにあった。
結局、孤独だけが人類の定義だ。彼らは自尊心を心理的に創造する宇宙の点景なのである。
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