半地下に掘りぬいた、過半が地中にある週末住宅。鋼板で囲われている。天井面に大きなトップライトをとり、ひよけを設けて光度を調整。天気の精細な変化がじかに感じられる。トップライトの一部は太陽光発電装置をかねており、昼間以外も電気代を抑制している。室内の主な仕切りはカーテンにより、ゆるやかな一室空間がいろとりどり見え隠れする。この住宅は地下が地上より温度変化がすくない好条件を活かして、縄文時代の竪穴式住居がもっていた先駆的な利点を現代へ摂り返す事になるだろう。
内観
大まかな部屋毎に段差のある内部空間。それぞれの部屋ごとに独特のおちつきと、たかい天井高を確保できる。