鈴木雄介ブログ
2006年12月25日
自伝
若い私は海を好んでいた。そこで繰り広げられるdramaは常に寛大である。私にとって、海辺にどこまでも広がった砂浜と、地平線が織りなす景色は紛れない原風景だった。常に私はそこへ帰ろうとしていたのだ、と思う。にも関わらず、文明は都市化を要求する。私自身も例に漏れず、都心へと惹き付けられなければならなかった。私はどこまでも広がった大都市の夜景を上空から見た。超高層ビルの展望台から、いつまでも飽きずにその光の興演の中で繰り広げられる幾多の劇を夢想していた。
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