鈴木雄介ブログ
2006年10月10日
中庸
孤独になればなるほど普遍に通じるのは人間の皮肉ではないのか。理性は、本能を叩きのめす。そして本能に活きる俗物連中を心底軽蔑させる神格をも開発する。人間の体を以て産まれた限り、この構造的な矛盾を避けられない。精神的懐疑を生み出すのはこの緊張感である。
かつて人類に救済がありうるならば、理性と本能の程よい調和にしかなかったのではないか。アリストテレスや孔子は中庸という言葉でこの人閑を生き抜く為の真理を謂い表している。
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