鈴木雄介ブログ
2006年2月21日
求道
日本固有の人間哲学の核心は、どの生きるかとかなぜ生まれて来たかでは無く、どうやって死ぬべきか、「なぜ死ななければならないのか」への沈降である。
武士は人類最初にして最大の実存主義者だった。彼らは死への先駆的決意を一般に確信し、自らの生をプラグマテッィクな実践に懸けた。彼らは死を知ることで生を超越しようと欲した。それは極度の道徳的義行へと集中し、単なる人道の為の自主的殉死としての切腹も平気だった。
定言命令の自覚つまり求道は、我々を人間哲学の実行者にする。
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